大容量通信や高速通信などを実現している5G。いくつかの端末を同時に通信しても遅れが少なく、リアルタイムで機器を動かせるのが特徴です。その特性を生かしてIoT機器に5Gの通信システムを繋げて、新たなサービスやビジネスが生まれる可能性があります。
3Gや4Gなどの通信システムが開発されたときにも様々なサービスが誕生しましたが、5Gの場合はパソコンやスマホなどの通信機器よりもIoT機器の方に使われると分析されています。インフラや産業に革命が起こると予想されているほどです。IoT通信システムエンジニアとして活躍したいのであれば、5Gの基礎知識はもちろん、もっと詳しいことも知っておく必要があるでしょう。
新たな通信システムである5GがIoTの分野で活用されるのではないかと考えられているのは、農業関係になります。農作物を作るときに欠かせない農薬をなるべく使わずに、畑に生息するカエルやヤゴに虫を食べて貰って農作物を守るシステムです。
カエルやヤゴが住みやすい環境を作るために水位を調整して、作業の効率化をします。通信システムを導入することで農薬を使わない農業はもちろんのこと、時間の短縮やコストの削減も実現するのです。
車の自動運転にもIoTが使われているケースがありますが、5Gの誕生によって安全性が大幅に向上するのではないかと期待を寄せられています。自動運転では走行中の映像が管理センターに送られて、遠隔操作で運転をするという仕組みです。
これまで通信システムでは遠隔操作をするのに数秒程度必要としていましたが、5Gでは即座に反応してくれます。誤差が生まれにくくなるので、より安全な運転が出来るようになるかもしれません。